国内で流通する現金、初の100兆円突破へ


お札と硬貨を合わせた今年末時点での残高は103兆円程度となりそうだ。  



現金を使う訪日観光客やコンビニエンスストアのATM普及で現金を引き出す需要が増えているためだ。



またクレジットカードを使えるお店が少ないことも原因の一つと考えられる。



マイナンバー制度導入で「政府に資産を捕捉されたくない人が引き出している」面もある。  



それにしてもかなりのお金が出回る結果となっている。



10月末のお金の流通残高は前年同月より5.9%多い97兆2500億円。



伸び率はペイオフが解禁された2002年以来の大きさで、東日本大震災があった11年3月(4.6%)も上回る。



外国人観光客の増えてきたことも。



成田空港で外貨両替を扱う窓口によると14年度の外貨から円への両替は2年前の3倍近くに増え、足元でも伸びている。